ひまわり、風鈴、焼とうもろこし 麦わら帽子、蚊取り線香、海の見える坂道…… 潮騒だけが名物のような村で起こった、不思議なラブストーリー 長くて短い「夏」の物語 ストーリー 海と山に囲まれた常磐村(ときわむら)。常磐――“永遠に変わらない”と名付けられた村にも、やっぱり夏は訪れる。 漫画好きの巫女さん。 お気楽な先輩。 元気な妹と、お淑やかな恋人……。 神社の縁の下で出会った“名無し”の少女。 帽子につり下げた鈴を鳴らしながら、彼女が村を駆け抜けたとき、
交わることのない運命の赤い糸が絡みあった。 冬の淡雪が溶けた世界で、 夏の水にも暖かさを感じてください。 |
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「あなたに、伝えたい言葉があるんです……。」 |
● 第一章登場のヒロイン ●
水瀬 伊月 常磐神社の巫女さん。漫画とアニメが好きで、少々オタク気味。 かつては内向的な性格だったが、村を訪れていた第一章主人公・風間彰という少年との出会いにより、前に進むための力を得た。 彰と伊月、そして伊月の双子の妹小夜は、ある果たせなかった約束を、今も胸に秘めていた……。 |
「ぼんじゅ~る、おっひるごはん♪」 |
● 第二章登場のヒロイン ●
白河 さやか 死をテーマに絵を描く父親を持つために、村で孤立している少女。そんな彼女は、持ち前の明るさで今日も元気に昼寝と散歩を繰り返していた。 だがこの夏、さすがに落第のピンチを迎えたさやかは、学園と美術講の後輩である第二章主人公・上代蒼司に家庭教師をお願いすることに……。 |
「お兄ちゃんったら、あたしに心配かけて。ほんとに悪い子。」 |
● 第三章登場のヒロイン ●
柾木 茜 第三章主人公・柾木良和の義理の妹。家にこもりがちな兄と違い、元気いっぱいに夏の日差しをうけている水泳少女。 透子と義兄の仲を取り持ったのも彼女である。 やたらと身体に触れることが好きで、すぐに腕を組んだり頬に触れたりしてくる。 この夏は、義兄の起こし方に凝っているらしい。 |
「私の事……嫌いにならないでね……。」 |
● 第三章主人公・柾木良和の恋人 ●
京谷 透子 恋人である良和のことを一番に考え、その名の通り、彼の色に染まっていく透明な女性。料理から洗濯まで家事は一通りこなせるが、性格の故かどれも際立っているということもない。 可もなく不可もなく。 良和と仲のよい茜に、少なからず嫉妬を覚えているようだが……。 |
「どっかに、焼きたての焼きもろこし落ちてないかな……?」 |
● 名無しの少女 ●
名無しの少女 神社の軒先で寝泊まりしていたのを、不憫に思い拾われてきた少女。何かを探しているらしいのだが、探し物も自分の名前も忘れているために「お嬢」と呼ばれることになる。 とにかく大食らいだったり、すぐに姿を消したり、人の言葉を理解する猫のぬいぐるみ(アルキメデス)を持っていたりと、とにかく謎の少女。 |
● 謎の人物 ●
千夏 冷たい目をしており、暇を見つけると煙草をくゆらせている女性。クールビューティー それでいて、傷つきやすくもあったりと、起伏の激しい、裏表の人格を有している。 村のあちこちに現れては、予言や警告を残したりする不思議な人。 |